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新NISAの積立額の決め方|月いくら回す?投資3年目が実践する生活防衛資金と固定費の考え方

新NISAの積立額の決め方|月いくら回す?投資3年目が実践する生活防衛資金と固定費の考え方

筆者の実践ログ(この記事の前提)

  • 2023年頃から新NISA・iDeCoでオルカン(全世界株式)を月5万円積立中(投資3年目)
  • 積立額は**「手取りの何%」では決めず、金額ベース(月固定額)**で運用
  • 生活防衛資金は生活費6ヶ月分を現金でキープ
  • 投資原資は固定費の削減(保険の見直し/格安SIM/サブスク整理)で捻出
  • 公開しないもの:資産総額・口座残高・手取り額/公開するもの:決め方・ルール・失敗

※本記事は一人の会社員の記録であり、特定の投資・金融商品を推奨するものではありません。

まず結論|積立額は「割合」より「無理なく続く金額」で決めた

「新NISAは手取りの何%を投資に回すべき?」とよく聞かれます。一般的には「手取りの2割」などと言われますが、私は割合では決めていません。決め方はシンプルで、生活防衛資金を先に確保したうえで、生活が苦しくならない月固定額にしているだけです。

なぜ割合をやめたか。割合(例:手取りの20%)で決めると、支出が増えた月にも「割合的にこれだけ投資しないと」と無理をして、生活口座が削れていきました。これが次に説明する「NISA貧乏」の入口です。割合に縛られず、生活が回る金額に固定する——これが3年続けて落ち着いた答えです。

私の積立額の決め方|3つのステップ

ステップ①:生活防衛資金(生活費6ヶ月分)を先に確保する

投資の前に、まず生活費6ヶ月分を現金で確保しています。これがあると、支出が一時的に立て込んでも「投資を取り崩そうか」と焦らずに済みます。実際、私が一番「投資資金を生活費に戻したくなった」のは暴落時ではなく、支出が重なって手元の現金が減った時でした。防衛資金は、その不安を吸収するクッションです。

ステップ②:固定費を削って、その分を投資原資にする

積立額を増やすために収入を増やすのは時間がかかります。私がやったのは逆で、固定費を削って浮いた分を投資に回す方法です。具体的には3つ。

  • 保険の見直し:不要な保障を解約し、必要なものだけ最小限に残す
  • 格安SIMへの乗り換え:大手キャリアから乗り換えて通信費を圧縮
  • サブスクの整理:使っていない月額サービスを解約

固定費は「一度削れば毎月効く」ので、投資原資づくりとして効率が良いです。

ステップ③:割合でなく「月固定額」で淡々と続ける

原資の目処が立ったら、月いくら、と金額で決めて自動積立にします。私はオルカンを月5万円。ボーナス月に無理な増額もしません。「何があっても続く額」を最優先にすることで、ニュースや気分に左右されず積立を継続できています。

NISA(少額投資非課税制度)は、将来の資産形成を助けてくれる強力な制度です。しかし近年、「NISA貧乏」という言葉が聞かれるようになりました。

NISA貧乏とは、NISAで投資しすぎるあまり、日々の生活費が苦しくなってしまう状態のこと。

NISAは決して生活を苦しくするために使うものではありません。将来の自分を豊かにしながら、今の生活も大切にする——そのバランスをどう取るかが、長く投資を続けるための鍵です。この記事では、筆者自身の体験をもとに、NISA貧乏を防ぐ具体的な方法と、無理なく続けるための考え方をお伝えします。

「総資産は増えているのに、なぜか苦しい」体験

筆者自身も、NISA貧乏に近い状態を経験したことがあります。

月3万円の積立投資を始めた当初、家計管理が十分できていなかったため、毎月の生活口座残高が1〜2万円ずつ減っていくという状況が続きました。

証券口座の中の資産は確かに積み上がっていく。総資産で見れば横ばいかむしろ増えている。

それでも、毎月ATMで残高を確認するたびに数字が減っていくのは、じわじわとストレスになりました。「このまま続けて大丈夫なのか」「何かあったときに対応できるのか」——そんな不安が頭をよぎるようになりました。

投資の目的は将来の不安を減らすことのはずなのに、逆にストレスが増えてしまっている。これがNISA貧乏の本質的な問題です。

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NISA貧乏になりやすい人の特徴

NISA貧乏は決して他人事ではありません。以下の特徴に当てはまる方は、一度自分の状況を見直してみることをおすすめします。

  • 収支を把握しないまま積立を始めた:毎月いくら余るかを確認せずに「とりあえず3万円」と設定してしまうケース

  • SNSや周囲の影響で金額を決めた:「みんな5万円積み立ててる」「早く始めるほどいい」という情報に煽られて無理な額を設定している

  • 生活防衛資金が確保できていない:いざというときの現金がなく、急な出費があると途端に苦しくなる

  • 「減額=負け」という心理がある:積立額を減らすことに罪悪感を感じ、苦しい状況でも続けてしまう

どれも気持ちはわかります。しかし、無理をして続けた結果として日常生活のストレスが増えたり、急な出費でNISAを解約せざるを得なくなったりする方が、長期的には大きな損失です。

筆者が実践した3つの対策

① 積立額を月1万円に減額した

まず取り組んだのは、積立額を月3万円から月1万円へ引き下げることでした。

これは「投資をやめる」のではありません。自分の収支に合ったペースに調整しただけです。月1万円でも、20〜30年続けることで大きな資産になります。無理な金額で続けてストレスを抱えるより、無理のない金額で長く続けるほうがはるかに価値があります。

② 家計を見直し、「満足感の低い支出」をやめた

次に、支出を「満足感が高いもの」と「満足感が低いもの」に仕分けしました。

  • よく使っているサービス → 残す
  • なんとなく続けているだけのサービス → やめる

サブスクリプションサービスの整理はその代表例です。月に数百円〜数千円でも、使っていないサービスが複数重なると意外な金額になります。**お金は「何に使うか」を意識するだけで、満足感が大きく変わります。**支出を減らすことは我慢ではなく、お金の使い方を自分でコントロールすることです。

③ 固定費を最適化した

家賃・通信費・保険など、毎月必ず発生する「固定費」を見直しました。固定費の削減は一度やれば効果が継続するため、コスパが高い節約です。

固定費を最適化できると、月々の収支に余裕が生まれ、**積立を続けながらも生活口座が安定するようになりました。**毎月の残高が安定することで、精神的なゆとりも生まれ、投資を前向きに続けられるようになります。

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リスク許容度を知ることが、すべての出発点

NISA貧乏を防ぐために最も重要なのは、「自分のリスク許容度」を正しく把握することです。

リスク許容度とは、資産が減ったとしてもどこまで精神的・生活的に耐えられるか、という個人の許容範囲のことです。以下の観点で自分を点検してみましょう。

チェック項目確認内容
緊急資金の有無生活費3〜6ヶ月分の現金が手元にあるか
収支の把握毎月いくら余裕があるか正確に把握しているか
暴落への耐性投資額が半減しても生活が成り立つか
投資目的の明確さ何のために・いつまでに・いくら必要かが明確か
心理的耐性含み損になっても売らずに持ち続けられるか

これらを確認せずに「周りがやっているから」と高額の積立を始めることが、NISA貧乏の主な原因です。

目安として、毎月の積立額は手取り収入の5〜15%程度が一般的に無理のない範囲とされています。月収25万円なら1.25万〜3.75万円が目安です。ただし、これはあくまで参考値。収支や生活状況によって最適な金額は人それぞれです。まずは少額から始めて、自分のペースを見つけていくことが大切です。

少額でも続けることの力——積立シミュレーション

「月1万円では少なすぎる」と感じる方もいるかもしれません。しかし、長期投資において最も重要なのは金額よりも**「継続期間」**です。複利の力を使えば、少額でも時間をかけることで大きな資産に育ちます。

以下は、年率5%(長期の世界株式インデックスの歴史的な平均リターンの目安)で積立投資を続けた場合のシミュレーションです。

月積立額10年後20年後30年後
5,000円約78万円約205万円約417万円
10,000円約155万円約411万円約833万円
30,000円約466万円約1,232万円約2,499万円
50,000円約777万円約2,055万円約4,165万円

※上記はあくまでシミュレーションであり、実際の運用成果を保証するものではありません。

月5,000円でも30年続ければ、元本の約2.3倍になる計算です。**大切なのは「いくら積み立てるか」ではなく「何年続けるか」。**無理をして途中でやめてしまうより、少額でも長く続けることが、資産形成の王道です。また、10年と30年を比べると、同じ月1万円でも最終的な資産に5倍以上の差が生まれます。早く始めて長く続けること——これが複利の恩恵を最大限に受けるための唯一の方法です。

「一度ペースダウンしてもいい」という選択肢

特に若い世代は、「今のうちにできるだけ多く投資すべき」というプレッシャーを感じがちです。確かに、若い時期は時間を味方につけられるという強みがあります。

しかし、自分のやりたいことをすべて我慢してNISAを続ける必要はありません。

旅行に行きたい、スキルアップに投資したい、友人と食事を楽しみたい——そういった「今を生きるためのお金」も同じくらい大切です。

積立額を一時的に減らしても、やめないことが何より重要。少額でも継続した人が、最終的には大きな資産を手にします。

NISAを正しく活用するための5つのステップ

「そもそもどこから手をつければいいかわからない」という方に向けて、筆者が考える正しいNISA活用の順序をご紹介します。

  • 収支をプラスにする(最優先) まず手取りの範囲で暮らせる家計を作ることが第一歩。収支がマイナスの状態で投資を増やしても、生活は苦しくなる一方です。固定費の最適化と支出の仕分けから始めましょう。

  • 少額でもいいので積立をスタートする(収支改善と同時進行) 収支の改善を進めながら、月1,000円〜1万円の少額で積立を始めます。「完璧な家計になってから」と待つ必要はありません。習慣化が大切です。

  • 生活防衛資金を確保する 生活費の3〜6ヶ月分に相当する現金を、投資とは別の口座に確保します。この資金があることで、急な出費があっても投資を崩さずに済みます。

  • 自分に合った積立額を見つける 収支が安定し、防衛資金も確保できてきたら、無理のない積立額がわかってきます。毎月の収支を確認しながら、ストレスなく続けられる金額を探りましょう。

  • 余剰資金を増額・成長投資枠へ 生活が安定し余裕が生まれてきたら、積立額の増額や成長投資枠を活用した追加投資を検討します。そして定期的に支出と積立額を見直して、自分の状況に合わせて調整し続けましょう。

このステップの最大のポイントは、**「完璧に準備してから始める」ではなく、「少額でも早く始めて、育てていく」**という考え方です。

つみたて投資枠と成長投資枠——どう使い分けるか

新NISAには**「つみたて投資枠」「成長投資枠」**の2種類があります。それぞれの特徴を理解したうえで、自分の状況に合わせて活用しましょう。

項目つみたて投資枠成長投資枠
年間投資上限120万円(月10万円)240万円(月20万円)
投資対象金融庁が認定した積立型投資信託のみ上場株式・投資信託・ETF等
向いている使い方オルカン・S&P500などの長期積立個別株・高配当株・REIT等
生涯投資枠合計1,800万円(成長投資枠と共有)最大1,200万円

生涯投資枠の合計は1,800万円(うち成長投資枠は最大1,200万円)。この非課税枠を使い切る必要はまったくありませんが、長い時間をかけてコツコツと積み上げていくことで、将来の大きな資産基盤になります。

初心者はまずつみたて投資枠から

投資を始めたばかりの方や、まだ家計が安定していない方にはつみたて投資枠がおすすめです。金融庁が長期積立に適した商品のみを選定しているため、商品選びに迷うリスクが少なく、毎月自動で積み立てられる仕組みが習慣化を助けてくれます。

余裕が出てきたら成長投資枠を活用

生活が安定し、積立にも慣れてきたら成長投資枠の活用を検討しましょう。つみたて投資枠の積立を継続しながら、ボーナスや余剰資金を成長投資枠で一括投資するという使い方もできます。ただし、成長投資枠で個別株などリスクの高い商品を選ぶ際は、十分な知識と余裕資金の範囲内で行うことが前提です。

まとめ:未来の不安を減らすために、今を犠牲にしない

NISAは正しく使えば、将来の不安を大きく和らげてくれます。しかしその使い方を誤ると、将来の不安を減らすどころか、今の生活まで苦しくなるという本末転倒な状況を招いてしまいます。

大切なのはこの3つです。

  • 自分のリスク許容度を把握する
  • 今の収支に合った積立額からスタートする
  • 苦しくなったらペースダウンして、とにかく続ける

まず今日できることは、自分の月々の収支を確認し、積立額が本当に無理のない金額かどうかを見直すことです。未来への備えは、今の自分が健やかであってこそ、長く続けられます。実際に何を積み立てているか・どう始めたかは新NISA・iDeCoを始めた31歳会社員の実体験に、暴落時に売らないための考え方はSBI証券×三井住友ゴールドNL 判断ガイドにまとめています。ニュースに振り回されず積立を続けるルールは経済ニュースとの付き合い方|自分からは追わないも参考にしてください。

よくある質問

積立額を減らしたら損ですか?

損ではありません。無理をして続けた結果、生活がストレスフルになったり、急な出費でNISAを解約することになる方が長期的に損です。減額してでも継続することの方が、資産形成においてはるかに重要です。

NISAはいくらから始めればいいですか?

月100円から始められる証券会社もあります。最初は月1,000〜5,000円でも十分です。大切なのは金額より「始めること」と「続けること」。生活を圧迫しない金額から始めて、余裕が出てきたら増額するのが長続きするコツです。

NISAより先に貯金すべきですか?

貯金(生活防衛資金)とNISAの積立は同時並行で進めるのがおすすめです。「貯金が完璧になったら投資を始める」と待っていると、時間という最大の武器を失います。少額でもいいので早く始め、貯金も同時に積み上げていきましょう。

NISA貧乏から抜け出すには何から始めればいいですか?

まず積立額を生活が苦しくならない金額に下げることです。「減額=失敗」ではありません。次に家計を見直し、固定費や不要なサブスクを整理します。収支が安定してきたら、自分に合ったペースで積立を再調整していきましょう。


積立投資は「続けること」が最大の戦略です。無理せず、自分のペースで。

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行動経済学・インデックス投資・NISA活用など、ゴリラ博士の知見をまとめています。

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— ゴリラ博士 / Gorilla LABO

ゴリラ博士

ゴリラ博士

Gorilla LABO 運営者 / 健康×資産の研究者

会社員(インフラ関係)。脂肪肝の治療をきっかけに健康と資産形成の重要性に気づき、2025年夏にGorilla LABOを開設。107kg→96kg・3年半・2回のリバウンド経験(糖質制限で尿酸値上昇→医師の痛風警告で食事戻し / カロミル2,800kcal設定で5ヶ月+8kg)を経て、現在は朝昼固定化+体重×1.5〜2gのタンパク質+毎日体重測定で安定運用中。3年前から個人で新NISA・iDeCo月5万円積立。脳科学・行動経済学をベースに「壊れない習慣」を設計・発信。

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