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筆者は日本の高配当株を34銘柄持っていて、月に1回、ポートフォリオと気になる銘柄の分析をしています。保有している全銘柄と金額はポートフォリオ公開ページで毎月更新しています。
これまでその作業は、2種類のスプレッドシートで回していました。ポートフォリオの管理には、リベ大(両学長)のノウハウ図書館で配布されている管理シート。そして分析には、増配率の分析や配当のシミュレーションなど、自作したシートたちです。
困っていたのは、このシートがバラバラだったことです。管理はこのファイル、増配率を見るならあのファイル、と切り替えながら作業するのが面倒で、月1回の分析のたびに小さなストレスになっていました。
そこで、1枚のスプレッドシートにまとめて、タブで切り替えられる管理シートをAIと一緒に作りました。この記事はその記録です。
前提:配布シートに不満があったわけではない
最初に書いておきたいのですが、リベ大の配布シートは完成度が高く、筆者は不満を持っていません。実際、自作にあたってはあのシートの構成を参考にさせてもらいました。
それでも自作したのは、理由が2つあります。
- 管理と分析を同じ場所に置きたかった。配布シートは「管理」のためのもので、筆者が別で作っていた増配率分析や配当シミュレーションとはファイルが分かれてしまう。全部を1枚のシートのタブに収めたかった
- AIで何ができるか試したくなった。正直に言うと、これが半分くらいの動機です。AI(筆者の場合はClaude)を日常的に使ううちに、「スプレッドシートの数式やダッシュボードをどこまで作れるのか」を試したくなりました
できたもの:15タブの管理シート
完成した(正確には「今も改良を続けている」)シートがこちらです。

ダッシュボードを開くと、保有資産額・損益・取得ベースの利回り・年間配当金が最上段に出て、その下に業種別の割合、利回り分布、配当金の支払月、配当が多い銘柄Top15が並びます。月1回の定点観測で見たいものを、1画面に集めた形です。
スクリーンショットの中身を少し読み解くと、このシートで何を見ているかが伝わると思います。
- 業種別の割合に引いてある赤い破線は、筆者の自分ルール「1業種は原則10%まで」の上限ラインです。棒がこの線を超えたら買い増しを止める、という判断が一目でできます
- 配当金の支払月のグラフを見ると、筆者の場合は3月が42.8%・9月が30.8%と、この2ヶ月だけで年間の74%に偏っていることが分かります。日本株の決算期の偏りがそのまま出ていて、これはシートを作って初めてはっきり見えた事実でした
- 利回り分布では、保有34銘柄のうち利回り4.0〜4.5%の帯が8銘柄で最多。「高利回りに寄せすぎていないか」の確認に使っています
タブは現在15枚あります。主なものだけ挙げると:
- 管理シート:上のダッシュボード
- 目標・実績:年間配当の目標(当面120万円)に対する進捗
- 増配率分析:もともと別ファイルだった自作分析をタブとして統合
- 配当シミュレーション:買い増し時の配当変化を試算
- 取引記録・NISA枠:売買と枠の管理
- データベース:高配当の候補になりうる銘柄を、自分の基準で集めて登録した465銘柄の配当・業績データ。スクリーニングの元データ
作り方:参考シートを見せて、AIと対話で組み立てる
作り方はシンプルで、参考にしたい構成をAIに伝えて、「このタブにはこういう表がほしい」「この数値はこの条件で色を変えてほしい」と対話しながら少しずつ組み立てていくやり方です。数式を自分で書いた場面はほとんどありません。
実際にやってみて効いたと感じた進め方は、この3つです。
- 参考にしたい画面を最初に見せる。「こういう見た目の管理シートにしたい」と構成ごと伝えると、ゼロから口頭で説明するより圧倒的に早く形になりました
- 一気に頼まず、タブ1枚ずつ頼む。「まずダッシュボード」「次に増配率分析のタブ」と区切ると、途中で方向がずれてもすぐ直せます
- 直してほしい所は具体的な言葉で。「見やすくして」ではなく「業種のグラフに1業種10%の上限を赤い破線で入れて」「支払月は金額とパーセントを並べて」のように頼むと、一発で意図どおりになります
あとは地味ですが、改修の前にシートのコピー(バックアップ)を取ってから頼むことです。AIの改修で表示が崩れたことも実際にあり、その時はコピーから戻してやり直しました。
一番苦労したのは、数式やデータの取得ではなく、表示形式とグラフの見やすさの調整でした。数字自体は出せても、「ぱっと見て分かる画面」にするのはAIに指示を重ねる必要があり、ここに一番時間を使いました。今のところそれなりに見やすい形には調整できたので、使いながらさらに改良していく予定です。
何が変わったか:月1回の分析が「絞ってから見る」流れになった
一番大きい変化は、自作したこと自体というより、AIを使うことで毎月の分析のやり方が変わったことです。
以前は月に1回、気になる銘柄を1社ずつ手で調べていました。利回りや配当性向、業績を確認する個別調査で、多い月は10社ほど。今はデータベースにスクリーニングをかけて絞り込み、残った銘柄の下調べもAIに任せて、自分は最後の確認と購入の判断だけをする流れになっています。手作業の個別調査は、ほぼなくなりました。
実際にこの記事を書きながら、データベースに条件をかけてみた結果がこれです(2026年8月22日時点)。
| 条件 | 残った銘柄数 |
|---|---|
| データベース全体 | 465社 |
| ① 予想利回り3.75%以上 | 439社 |
| ② ①+配当性向50%以下 | 234社 |
| ③ ②+連続増配5年以上 | 52社 |
465社を1社ずつ見るのは現実的ではありませんが、52社まで絞れていれば、買い増しを検討するときの候補リストとして使えます。ちなみにこの52社の中には、筆者がすでに保有しているキムラユニティーやアイカ工業、オカムラなども入っていて、「自分の選び方と機械的な条件がだいたい噛み合っている」という答え合わせにもなりました。
正直に書くと、機械的なスクリーニングなので取りこぼしはあると思います。それでも「全銘柄をなんとなく眺める」よりは、「絞られた候補をきちんと見る」方が、筆者には合っていました。最終的に買うかどうかを決めるのは、今までどおり自分の目で確認してからです。
まとめ:シートは道具、判断は自分
- 分析シートがバラバラで面倒だった → 1枚のシートにタブで統合して解決
- 作ったのはAI(Claude)との対話。数式の知識はほぼ不要だったが、見やすさの調整には根気が必要
- 月1回の分析は「月10社ほどを1社ずつ手で調べる」から「スクリーニングとAIの下調べ → 自分は最終確認だけ」に変わった
- シートが買う銘柄を決めてくれるわけではない。最後に判断するのは自分、はこれまでと変わらない
このシートで管理しているポートフォリオの中身は、月末から毎月の記事としてそのまま公開していく予定です。高配当株の選び方そのものについては、選び方のチェックリストをまとめた記事と高配当株とは何かをまとめた記事に書いています。
🏦 筆者が使っている証券口座
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日本の高配当株を1株ずつ買い増したいときに、私が実際に使っている口座です。
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免責事項:本記事は筆者個人の記録であり、特定の投資・金融商品を推奨するものではありません。投資にはリスクが伴います。投資判断はご自身の責任のもとで行ってください。
