「カロミルを入れてみたけれど、最初に何をすればいいんだろう」——食事記録アプリを入れた直後は、たいてい手が止まります。とりあえず表示された目標カロリーのまま記録を始めて、なんとなく続けて、なんとなくやめる。筆者もその一人でした。
筆者(ゴリラ博士)は、糖質制限をしていた頃からカロミルを無料で使い始め、除脂肪ダイエットの頃には課金もして、最終的に解約しています。そしてその途中で、アプリが提示した1日2,800kcalをそのまま信じた結果、5ヶ月で97kgから105.4kgまで増やしました。
この記事は、その失敗を踏まえた「使い方」です。操作手順を並べるだけなら公式ヘルプの方が正確なので、ここでは最初にやるべき設定・無料でどこまで回るか・写真入力の実際の精度に絞って書きます。
最初にやるべき設定は「目標カロリーを自分の数字に置き換える」こと
カロミルに限らず、この手のアプリは登録時の身長・体重・目標から1日の目標摂取カロリーを自動で計算してくれます。使い方の解説として真っ先に伝えたいのは、その数字をそのまま使わないということです。
筆者が信じたのが2,800kcalでした。結果は5ヶ月で+8kg。自動計算は統計上の平均値であって、目の前の自分の代謝を測ったものではありません(詳しい経緯はこちらの失敗実録に書きました)。
では何を起点にすればいいのか。筆者の答えは、体組成計で実測した基礎代謝です。
2026年8月8日にタニタのRD-912で測った筆者の基礎代謝量は1,958kcalでした。かつてアプリが提示した2,800kcalは、この実測値に840kcalを上乗せした水準です。基礎代謝は「何もしなくても消費する分」なので、そこに活動分を足すこと自体は計算として間違っていません。ただし、その上乗せ幅が自分の生活に合っているかは、アプリには分からないわけです。筆者の体では合っていなかった。それが+8kgという結果でした。
だから最初にやることは2つだけです。体組成計で基礎代謝を測ること(体重計に乗るだけで出ます)。そしてアプリの自動設定値と見比べ、開きが大きければ体重の推移で答え合わせをする前提に切り替えることです。体組成計とスマホをつないでおけば、この数値は毎日勝手に貯まります(タニタRD-912をスマホと連携する方法)。
なお厚生労働省のe-ヘルスネットは、体脂肪率を測れる体重計について「機種によって推定方法や判定基準が異なることがあり、体脂肪率の正確な測定は困難です」と注意を促しています。アプリの計算値も体組成計の実測値も目安で、最終的な答え合わせは体重の推移でやる。これが筆者の結論です。
記録の基本は4通り。使い分けが分かると一気に楽になる
設定が済んだら記録です。カロミルで食事を登録する方法は実質4通りで、筆者の使い分けはこうでした。
| 場面 | 使っていた方法 |
|---|---|
| 朝食・昼食(内容がほぼ固定) | メニューグループでセットを一発読み出し |
| 間食のプロテイン | 履歴から選ぶだけ |
| 夕食(毎日変わる) | 検索または履歴から都度入力 |
| 外食 | 写真で撮って判定させる |
コツは、固定されているものほど「セット」に寄せることです。筆者は朝食と昼食の内容がほぼ決まっていたので、メニューグループで朝食セット・昼食セットを作り、呼び出してから「今日はこれを食べなかった」「これを足した」と足し引きするだけで終わっていました。1食あたり数秒です。
逆にはっきり面倒だったのが固定メニュー以外の食事でした。夕食のように毎日変わるものは、毎回履歴をさかのぼるか検索窓に打ち込む必要があります。1回なら大したことはありませんが、毎日続くと記録をサボる日が出てきます。使い始めの人ほど、まず朝食か昼食のどちらかを固定してセットを作るところから始めると続けやすいはずです。
写真で記録するときは、出てきた数字をそのまま確定しない
カロミルの分かりやすい特徴が、食事の写真を撮るとAIが解析して栄養素を出してくれる機能です。公式サイトでも基本利用は無料と案内されていて、無料のまま使えます。
ただ、正直に書くと、筆者の実感として写真判定の精度はいまひとつでした。
そこで筆者がやっていたのが、写真の判定結果をたたき台にして、そこから手で微調整するという使い方です。特に外食で定食を食べたときがこれでした。写真を撮れば品目は拾ってくれるので、量が明らかに違うものを直したり、判定から漏れたものを足したりして確定させる。ゼロから検索して1品ずつ入力するよりは確実に早く終わります。
つまり写真機能は、入力を全部やってくれる魔法ではなく、下書きを作ってくれる機能として捉えるのが実際的です。「撮れば正確に記録される」と期待すると、精度に落胆してアプリごとやめてしまいます。撮る→ざっと直す→確定、の3手をワンセットにしておくといいと思います。
無料でどこまで使える?記録が面倒でなければ無料で十分
結論から書くと、食事の記録そのものを面倒と感じないなら、無料版で十分です。筆者の記録の中心だった「メニューグループで朝食・昼食のセットを作り、読み出して足し引きする」使い方も、写真解析も、市販商品のバーコード読み取りも、無料の機能だけでできていました。
セットを作ったのは朝食と昼食だけです。夕食は内容が決まっていなかったので、セットは作りませんでした。夜のセットが欲しかったわけでもありません。セットは「内容が決まっている食事の時短機能」なので、全部の食事に用意する必要はなく、決まっている食事だけ、ある程度の型を作っておくのがおすすめです。
では無料版で気になったことは何か。筆者の場合、機能ではなく広告でした。
気になったのは広告。途中から表示されるようになった気がする
体感の話として正直に書くと、使ううちに、途中から広告が表示されるようになった気がします。食事記録は数秒で終わらせたい作業なので、「開く→選ぶ→閉じる」の間に広告が挟まると、その数秒が体感で何倍にも伸びます。機能が足りないことより、こちらの方が「今日はいいや」につながりやすい、というのが筆者の感覚でした。なお有料プランに付くのは「広告を一部非表示」で、全部ではありません。
参考までに、公式ヘルプの比較表ではメニューグループを100件まで登録できるのはプレミアムプランの機能とされています。生活パターンごとに多くのセットを作り分けたい人は有料側という整理ですが、筆者のように朝・昼の2セットで足りる使い方なら無料の範囲で収まります。
課金するならどれ?金額でなく「使う機能」で選ぶ
カロミルの有料プランは1種類ではありません。執筆時点(2026年8月)の公式ヘルプを整理すると、主なものは次の3つです。
| プラン | 月額 | 主に付くもの |
|---|---|---|
| プレミアムプラン | 480円 | 帳尻合わせ/PFCバランス達成状況の確認/曜日ごとのカロリー設定/献立作成/AI食事相談チャット(月120回)/Myメニュー1,000件・メニューグループ100件/広告を一部非表示/血圧・血糖値管理の全機能 ほか |
| カロミル応援プラン | 300円 | アプリ内の一部の広告が表示されなくなる |
| バズーカ岡田の除脂肪コース | 540円 | 除脂肪メソッドの実践/PFCバランス達成状況の確認/曜日ごとのカロリー設定/広告を一部非表示 |
プレミアムプランには1週間の無料お試しが用意されています。
筆者が課金していたのは540円の除脂肪コースです。目的は除脂肪メソッドの実践で、リバウンドを機に解約しました。
表を見ると分かるとおり、3つのプランは「上位・下位」の関係ではなく、付く機能がそれぞれ別です。だからプラン選びの考え方はシンプルで、金額ではなく「自分が使いたい機能がそのプランに入っているか」で選ぶこと。セットを多く作り分けたい・献立やAI相談まで使いたいなら480円のプレミアム、広告を減らしたいだけなら300円の応援プラン、除脂肪メソッドを実践したいなら540円の除脂肪コースです。名前の印象で選ぶと、欲しい機能が入っていないことがあり得ます。
とはいえ前の章のとおり、記録が面倒と感じなければ無料で十分です。まず無料で数日回して、足りないものが具体的に見えたときが検討のタイミングだと思います。
料金や機能は変更されることがあるので、契約前には必ずカロミル公式ヘルプで最新の内容をご確認ください。アプリ選びで迷っている段階の方は、カロミルとあすけんの比較記事もあわせてどうぞ。
使い方より大事なこと:記録がストレスなら、やめていい
ここまで設定と操作の話をしてきましたが、初めて使う方に一つだけ伝えたいことがあります。いきなり極端なダイエットを始めないでください。
厚生労働省のe-ヘルスネットも、肥満の予防・治療について「極端な食事制限は長続きしない上、精神的にも悪影響を与えます」と明記しています。アプリを入れた直後はやる気があるぶん目標を厳しく設定しがちですが、そこで無理をすると達成できない日が続き、記録そのものが苦痛になります。
そして、記録もカロリー計算も、ストレスになるなら止めてしまっていいというのが筆者の考えです。カロリー計算は目的ではなく手段で、続かないなら別の手段に替えればいい。筆者自身、最終的にはアプリを使わず、朝食と昼食を固定して夕食で調整する方法に落ち着きました。
目指すべきは、焦らず体脂肪を少しずつ減らしていく習慣づくりです。続けられる方法を見つけることの方が、正確に記録することよりずっと大事だと、遠回りしたあとに思っています。
卒業したあとも、栄養素の辞書として残しておく
最後に現在の話を。筆者は今、カロミルを日常的には使っていません。ただし、アンインストールもしていません。
今の使用頻度は、月に1回あるかどうか。開くのは、食べたものの栄養素を確認したくなったときです。「これって実際どのくらいたんぱく質が入っているんだろう」と気になったときに検索する、栄養素の辞書のような使い方をしています。
これも一つの使い方だと思っています。毎日記録するアプリとして続かなくても、調べたいときに開ける状態で置いておくなら負担はゼロです。使い方を「毎日きっちり記録するか、消すか」の二択にしないほうが、長く付き合えます。
まとめ
- 最初にやるべき設定は、自動計算された目標カロリーを鵜呑みにしないこと。筆者は2,800kcalを信じて5ヶ月で+8kgした
- 起点にするのは体組成計で実測した基礎代謝(筆者の直近実測は1,958kcal)。答え合わせは体重の推移で行う
- 記録はセット・履歴・検索・写真の使い分け。固定されている食事ほどセットに寄せると楽になる
- 写真判定の精度はいまひとつ。結果はたたき台と考え、手で微調整して確定させる
- 記録が面倒と感じなければ無料で十分。筆者が気になったのは機能より広告(途中から表示されるようになった体感)
- セットは全食に作る必要なし。内容が決まっている食事だけ、ある程度の型を作っておくのがおすすめ
- 課金するなら金額でなく「使いたい機能がそのプランに入っているか」で選ぶ(3プランは上下関係でなく機能が別)
- いきなり極端なダイエットをしない。記録がストレスなら止めていい。続けられる方法を見つけることが最優先
- 卒業後も、月1回あるかどうかの栄養素辞書として置いておく使い方がある
免責事項
本記事は筆者個人の体験および執筆時点で公開されている公式情報に基づく情報提供を目的としており、特定のアプリやプランの推奨・否定を意図したものではありません。料金・機能・仕様は変更される場合がありますので、最新の情報は必ず公式サイトでご確認ください。ダイエットや食事管理の実施は、ご自身の健康状態に合わせて判断ください。健康上の問題がある場合は医師にご相談ください。
個人の体感に関する注意:本記事の体験談は筆者個人のものであり、商品・サービスの効果・効能を保証するものではありません。体質や生活習慣によって感じ方は異なります。食事管理・ダイエットの実施に不安がある場合は、医師・管理栄養士などの専門家にご相談ください。
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出典
- カロミル公式ヘルプ「有料サービスの月額料金と使用できる機能について」 https://support.calomeal.com/hc/ja/articles/900005593346
- カロミル公式「健康管理アプリ、カロミルとは?」 https://www.calomeal.com/about-calomeal/
- カロミル公式「バズーカ岡田の除脂肪コース」 https://www.calomeal.com/about-calomeal/lean_method/
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「肥満と健康」 https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/food/e-02-001.html