アパホテルのグッドスリーププランは、DENBA Healthの専用マットを置いた部屋に泊まれる宿泊プランです。10月上旬にアパホテル〈盛岡駅前〉で1泊し、普段から使っているスマートリングで睡眠を測りました。感想としては、効果の実感は正直わかりません。
DENBAが何かはよく分からなかったので、記事の後半で公式の説明と確認できたことをまとめます。
グッドスリーププランの内容と、泊まった夜の条件
グッドスリーププランとは(普通の部屋との違い)
アパホテルとDENBA JAPANが2023年に始めた宿泊プランです。普通の部屋との違いを、アパホテルの発表と予約サイトのプラン説明からまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 置かれているもの | DENBA Healthの専用マット(アパホテルの発表では「ベッドの中」に設置) |
| 部屋 | 一部の店舗の、専用の部屋だけ |
| スイッチ | 枕元のスイッチでオン・オフを切り替える(予約サイトのプラン説明) |
| 料金 | 素泊まりプランに上乗せした料金(発表時の設定) |
この夜の条件
- CPAP:使いました。筆者は睡眠時無呼吸症候群でCPAP治療を続けています(経緯は CPAP治療を始めるまでの記録 に書いています)
- 前日の過ごし方:特に変わらず
- DENBAのスイッチ:最初はオフでした。どちらがオンか分からなかったので、同じタイプだった冷蔵庫のスイッチで向きを確かめてから、オンにしました。オンにした時は、稼働音などは全くありませんでした

泊まった感想
睡眠時間は短いが、質はかなり良かった
寝るのが遅く、平日の仕事の起床時間に目覚めてしまったため、睡眠時間は短いですが、質はかなり良かったです。そう感じたのは起床時です。
マットレスは少し沈むタイプで、首肩に負担があった
マットレスが少し沈むタイプで、体が沈み込んでしまうので、枕が合っていても首肩に負担がありました。筆者は9月に枕を低めのものに変え、首肩の具合を朝の記録で見ています。
以前、盛岡駅前店の普通の部屋に泊まった時はマットレスは気にならなかったので、マットレスとの相性はあまりよくなかったと思います。それを加味しても、覚醒せずにぐっすり眠ることができました。
スマートリングの記録|過去2か月の夜と比べた

この夜のアプリの記録です。普段の測り方は スマートリングの1年レビュー にまとめています。
比べた相手は、この夜より前の約2か月(8月〜10月上旬)で、スマートリングの記録が残っている夜です。この夜も出張中だったので、出張中のほかの夜の平均も別の列に出しました(「過去2か月の夜」には、出張中のほかの夜も含まれます)。
| 項目 | この夜 | 出張中のほかの夜(平均) | 過去2か月の夜(平均) | 過去2か月の夜の幅 |
|---|---|---|---|---|
| 寝た時刻 | 23:08 | 22:26 | 22:47 | 20:42〜0:34 |
| 睡眠時間 | 6時間52分 | 7時間22分 | 7時間26分 | 6時間04分〜8時間16分 |
| 深い眠り | 2時間02分 | 1時間53分 | 1時間48分 | 1時間10分〜2時間33分 |
| 浅い眠り | 3時間52分 | 4時間03分 | 4時間17分 | 3時間15分〜5時間04分 |
| REM(レム睡眠) | 58分 | 1時間26分 | 1時間22分 | 36分〜2時間17分 |
「幅」は、過去2か月の夜の中で、項目ごとにいちばん小さい値と大きい値です(寝た時刻は、いちばん早い時刻と遅い時刻)。
深い眠り・浅い眠り・REMは、スマートリングが推定した値です。市販の睡眠計7機種を睡眠検査(終夜睡眠ポリグラフ)と比べた研究があります。この研究にスマートリングは含まれていません。眠っているかどうかの判定は良好でしたが、睡眠段階の判定は一貫せず、起きている時間は見逃しやすい傾向でした。

数字を見ると、次のとおりです。
- 深い眠り2時間02分は、この夜を含めて長い順に並べると5番目です(同じ長さの夜がもう1夜あります)。この夜より長かった4夜のうち3夜は、出張中の夜でした
- REM58分は短い方から3番目、浅い眠り3時間52分は短い方から5番目でした
- 「起きている」0回の夜は、過去2か月の夜でも4割近くありました
DENBAのほかに重なっていた条件
- 寝具:ベッドとマットレスは自宅のものではありません(アパホテルの発表では、グッドスリーププランの部屋はアパホテルのベッド「Cloud Fit」との組み合わせ)
- 寝た時刻:過去2か月の夜の平均より21分遅い夜でした
- メディヒール:この夜は、リカバリーウェアのメディヒールを着ていました
- 1泊だけ:過去2か月の夜でも、深い眠り・浅い眠り・REMは、いずれも長い夜と短い夜で1時間以上の差があります
- 事前情報:DENBAの部屋だと知って泊まりました
DENBA Healthとは|公式の説明と確認できたこと
公式はどう説明しているか
DENBA JAPANの公式サイトは、DENBA Healthを食品の鮮度保持の技術を健康に応用した製品と紹介し、マットを中心に作る電場の空間で「ヒトの体内の水分子を微細振動させ、健康をサポートします」と説明しています。睡眠については、公式のよくある質問に「DENBA空間で睡眠をとることで心地よい快眠を追求し、翌日の目覚めがすっきりします」とあり、「※個人差がございます」と添えられています。
DENBA Healthは医療機器?使えない人は?
公式のよくある質問は、DENBA Healthを「健康をサポートするヘルス機器」と説明しています。PMDAの添付文書で、医療機器(管理医療機器)としての認証が確認できるのは、名前の似た別の製品「DENBA Medical」です。正規販売店のコラムも、DENBA Healthを、DENBA Medicalのような医療機器としての制約がない「健康器具」と説明しています。
使えない人について、公式のよくある質問は、ペースメーカーなどの体内植込型や、心電計などの装着型の医用電気機器を使っている人に「絶対に本製品を使用しないでください」としています。予約サイトのプラン説明にも、妊娠中・出産直後の人や38℃以上の発熱がある人などへの注意書きがあります。
睡眠への効果はどこまで確認できるか
会社が発表した東京大学などとの共同研究(2022年)は、22人が椅子に60分座った状態で、本人に見えないようにDENBAのオン・オフを切り替え、心拍の揺らぎを比べたものです。睡眠は測っていません。発表資料では、掲載先の学術誌は示されていません。
論文データベースのPubMed(米国国立医学図書館)で「DENBA」を検索すると、関係する論文は歯ぐきの血流を調べた1件で、睡眠を調べたものはありませんでした。国内の論文サイトJ-STAGEでは、関係する論文は見つかりませんでした(2026年10月5日時点)。
まとめ
- 記録:過去2か月の平均と比べると、深い眠りは長め、REMと浅い眠りは短めの夜でした
- DENBA Health:メーカーは「健康をサポートするヘルス機器」と説明しています。睡眠を調べた論文は、PubMedとJ-STAGEでは見つかりませんでした
機会があれば、また試してみたいです。
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免責事項:本記事は情報提供を目的としており、医療的なアドバイスや診断・治療を行うものではありません。記事中の睡眠の数値は筆者個人のスマートリングの記録で、DENBA Healthやグッドスリーププランの効果を示すものではありません。健康上の問題については、必ず医師や専門家にご相談ください。
参考:出典
確認日はいずれも2026年10月5日です。
- DENBA Health よくある質問|DENBA JAPAN(ヘルス機器という説明・睡眠についての説明と「個人差がございます」・使えない人)
- DENBA Health|DENBA JAPAN(仕組みの説明)
- アパホテルとDENBA社による新プラン『グッドスリーププラン』が2月1日より予約開始(PR TIMES・2023年2月1日)(専用マットの設置場所・Cloud Fit・料金設定)
- 【素泊まり】グッドスリーププラン アパホテル〈札幌すすきの駅前〉|じゃらん(スイッチ・注意事項)
- 家庭用空間電位治療器 DENBA Medical 添付文書(認証番号 303AMBZX00002000)|PMDA
- 空間電位治療器|家庭で使える『DENBA Health』と医療機器『DENBA Medical』(フジテックス・2024年5月31日)
- DENBA JAPANと東京大学の共同研究の発表(アットプレス・2022年10月20日)
- PubMed で「DENBA」を検索した結果・歯ぐきの血流の研究(Dent J・2026年)
- J-STAGE で「DENBA」を検索した結果
- Chinoy ED, et al. Performance of seven consumer sleep-tracking devices compared with polysomnography. Sleep. 2021
