健康診断の結果欄に「肝機能:要精密検査」と書かれていた日のことを、今でも覚えています。当時の筆者は 体重107kg。痩せたい気持ちはずっとあったのに、何から手をつければよいかわからない状態でした。
筆者は医療従事者ではなく、4年のあいだに2回のリバウンドを経験した一人のダイエット実践者です。本記事は、その出発点となった「脂肪肝と診断された日」の事実と、そこから何を考えたかを、profileに沿って正直に書きます。同じ場所に立っている方の、判断材料の一つになればと思います。
体重107kgで突きつけられた「肝機能:要精密検査」
会社の健康診断で「要精密検査」の文字を見たとき、頭よりも先に胃のあたりが重くなりました。お腹の右上が時々重だるい感覚はあったのですが、忙しさにかまけて「そのうち治る」と放置していたのが、はっきりとした数値の警告として返ってきた瞬間でした。
当時の筆者のスペックは以下です。
- 体重:107kg(後にCPAP検査時のBMI 31.59につながる肥満レベル)
- 自覚症状:右上腹部の重さがときどき/日常動作の息切れ
- 生活:夜遅い食事・外食中心・運動習慣ほぼゼロ
「自覚症状がほぼゼロでも、内臓には負担が積み上がっている」という当たり前のことを、数値で突きつけられて初めて理解しました。
「脂肪肝=お酒」は思い込みだった
二次検査で医師から言われたのは、シンプルでした。
「太りすぎですね。痩せましょう」
驚いたのは、筆者は当時お酒を多く飲むタイプではなかったのに脂肪肝と診断された点です。調べると、厚生労働省 e-ヘルスネットでも、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD) は肥満・糖尿病・脂質異常症などと関連する別カテゴリとして紹介されています(参考資料に出典)。
つまり、脂肪肝の主因はアルコールだけではなく、
- 食べすぎ・摂取エネルギーの過剰
- 運動不足
- 肥満・内臓脂肪の蓄積
といった生活習慣由来でも起こりうる、ということでした。「お酒を控えていれば肝臓は大丈夫」という思い込みは、筆者の場合は通用しなかった、という事実です。
何をすればいいか分からない、というのが一番こたえた
診断結果を受け取ったあと、一番つらかったのは「数字が悪い」ことそのものよりも、何から変えればいいのか分からないという状態でした。
- 食事を変える? 何をどれくらい?
- 運動を始める? 107kgの体で走ってよいのか?
- まずは断酒? でも主因はお酒ではないと言われた
当時の筆者の知識量では、優先順位がまったく組めませんでした。世間には「これさえやれば痩せる」と言い切る情報があふれていましたが、後から振り返ると、その手の極端な方法を選んだ回ほどリバウンドが大きかった、というのが筆者の総括です。
知識のないままインターネットの強い言葉に乗ると、短期成果と引き換えに別の問題(後述する尿酸値上昇など)を抱える、というのが筆者の体験でした。
最初に選んだのは糖質制限——後にこれが医師から警告される
「とにかく体重を落とすしかない」と焦った筆者が選んだのは、当時よく耳にしていた 糖質制限 でした。結果として、ここから4ヶ月ほどで95kg台まで体重は落ちます。数字だけ見れば成功です。
ただし、この糖質制限は後に 尿酸値の上昇 という別の問題を引き起こし、医師から「このまま続けると痛風のリスクが高い」と止められることになります。詳細は 糖質制限で95kgまで減量、それなのに痛風寸前? と 糖質制限ダイエットで尿酸値が上がった話 にまとめています。
ここで筆者が伝えたいのは、「糖質制限が悪い」という話ではなく、極端な選択は、別のリスクと一緒に運ばれてくるという体験です。脂肪肝の警告から逃げるように選んだ次の手が、別の警告を呼び込んだ、というのが当時の構造でした。
107kgからの4年、何が一番効いたか
4年が経ち、現在(2026年6月時点)の筆者は 93.5kg です。107kg→95kg→105.4kg→現在(2026年6月時点)93.5kg、という2回のリバウンドを挟んだ推移で、決して順調とは言えません。それでも、この時間で残った気づきは3つだけです。
- タンパク質を切らさない(体重×1.5〜2g/日を目安に)
- 糖質をゼロにも過剰にもしない(極端は両方失敗した)
- 毎日体重を測る(数字を見なくなった月にリバウンドが始まる)
カロリー計算アプリの自動設定値(2,800kcal/日)を信じて5ヶ月で+8kg増やした2回目のリバウンド経験から、現在は 1日2,300kcalを目安に、朝・昼を固定化して夜で調整 する運用に落ち着いています。詳細は カロリー知識だけでは痩せない で書きました。
107kgの日に戻ったとして、自分にかける言葉
もし107kgで「要精密検査」を受け取った日の自分に何か言えるなら、たぶんこれだけです。
- 「焦って極端な方法を選ぶと、別の問題を増やすだけ」
- 「短期で落ちた回ほど、戻りも大きい」
- 「最初にやるべきは、毎日の体重を測ることだけ」
派手な転換点はありませんでした。脂肪肝の診断は人生を変えるドラマではなく、選択肢の優先順位を考え直す材料として、ゆっくり効いてきた、というのが今の感覚です。
数値の警告を、極端な方法で消そうとしないこと。一つの選択肢で全部を片付けようとしないこと。4年かけて筆者が学んだのは、その2点に集約されます。
まとめ|診断は終わりではなく、選択肢を見直すきっかけ
- 体重107kgで「肝機能:要精密検査」を受け取った日が、筆者の出発点でした
- 脂肪肝の主因はアルコールだけではなく、肥満・運動不足由来もある(厚労省 e-ヘルスネット)
- 最初に選んだ糖質制限は4ヶ月で12kg減らせた一方、尿酸値上昇で医師から警告され自分でやめた
- 4年・2回のリバウンドを経て、現在(2026年6月時点)は約93.5kg。極端ではなく中庸を探す方向に落ち着いた
- 「数字の警告は、極端な選択でかき消すと別のリスクが返ってくる」というのが筆者の実感
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免責事項
本記事は筆者個人の体験談および一般的な健康情報の提供を目的としており、医療的なアドバイスや診断・治療を代替するものではありません。数値や効果は個人差があり、健康上の問題や疑問がある場合は必ず医師・医療専門家にご相談ください。
参考資料
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個人の体感に関する注意:本記事の体験談は筆者個人のものであり、商品の効果・効能を保証するものではありません。体質や生活習慣によって感じ方は異なります。サプリメント・健康食品・医薬品の利用に不安がある場合は、医師・薬剤師などの専門家にご相談ください。